皆さん接骨院・整骨院にどんな印象をお持ちでしょうか?
当院の施術は全て治癒を目標とし、そして治していると自負しております。『治るのは患者さんの力で我々はそのお手伝いをしているのです』なんて聞いた事ありませんか?もちろん正解なんです。ですが、ちょっと無責任な感じしませんか?当院ではハッキリと『私が治します』と言わせて頂きます。その理由は当然治しているからです。
治す為の理論・信念・技術があり、その根底には柔道整復師の神髄である『整復術』を継承・駆使した施術法により早期回復・治癒を目的として施術に当っています。
柔道整復師とは柔道整復術を施す事を免許された人です。
じゃあ柔道整復術って何?ってお考えになるかと思います。柔道整復術とはそもそも何なのかご説明いたします。
元来柔道整復と言う名称になったのは柔道が隆盛した時代に冠に柔道を頂いたのですが、本来は「接骨術」「正骨術」なんて呼ばれていました。この「接骨術」実は柔術の秘伝だったのです。柔術が盛んになったのは江戸時代頃です。それ以前の戦国時代、柔術が確立する以前、戦の最中の応急処置の方法として存在していたそうです。そして戦のなくなった江戸時代に柔術が確立され、その流派の奥伝(免許皆伝の一歩手前とお考えください)として口伝または一子相伝として伝えられていたそうです。柔術と云っても所謂相手を倒す方法「殺法」のみでなく「活法」を表裏とし、その両法を会得して皆伝となりました。明治初期になり、体術より学問となった際に柔術も当然廃れていってしまい、その中で柔術家たちは柔術道場から「骨接ぎ」を生業として生き残りを図っていく事となりましたが、その中でも天神真揚流の技術が素晴らしく、この技法を口伝にしておくには勿体無いと初めて「活法」の書籍が出版されました。そして口伝から一般に広く門戸を開いた形となり、当初柔道相当の実力(5段位)を持ち、且つ経験豊富な先生への師事の元に職種として確立していきました。
活法には「活」と「整」との2法によりなり、活とは柔道で絞め落とされたり、又は溺れた人等の蘇生法を主とした、所謂「活」を入れるといった方法ならご存知ではないでしょうか。
活法はこの「活」を入れるだけではなく骨折や脱臼の応急処置としての「整」というこの二つから成り立っています。
柔道整復術はこの活法の「整」に西洋医学的知識を取り入れ、発展させた日本固有の伝統医療です。
柔道整復と言っても整形外科と何が違うのか?
整形外科の方が優れているのに。とお思いの方もいるでしょう。
勿論そうです、整形外科は医師免許であり、我々柔道整復師より優れているばかりでなく、医師も柔道整復術を使う事は出来るのです。ただし、柔道整復術は現代医療にその術の全てを伝えてはおりません。
もう少し補足しますと、現代の柔道整復師のほんの一握りの先生しか多分もう使う事は出来ません。その一握りの先生のみが使う事が出来る術、それが「整復術」であり、これこそが接骨術の特徴と言えるのではないでしょうか?
「整復術」とは骨折や脱臼の位置を戻す方法として知られています。しかし、接骨術では関節の捻挫や肉離れの際にもこの「整復術」を用います。捻挫とは関節を捻って靭帯や関節包及び周辺組織を損傷した状態をいい、その際関節のアライメントに僅かなズレ「歪み」が起こります。
また、関節を捻っても関節包や靭帯に損傷がなく通常通りに使用していたのに、翌日に激痛の為使用不能になるケースがあります。この場合、関節の歪みによって関節内圧に変化が生じ、その為に痛みが出てきます。こういった「歪み」を整復し、関節の調整を行い、また筋の不均衡により関節のアライメントに歪みが生じ、その不均衡状態での使用により筋の負荷バランスが崩れ肉離れを起こします。この際にも整復術にて関節を整復し、断裂した筋断端同士を接合させるように寄せる筋「整復」も行います。この「整復」を行う事により、当初の痛みは改善され損傷組織の回復を促し早期回復を図る事が出来ます。
この「整復術」に特化した技術が我々柔道整復師の特徴と言えるでしょう。
では何故、この「整復術」殆どの柔道整復師が出来ないのか。
それは「教科書に載ってないから」です。一昔前までは、経験豊富な先生の元に師事し、この術を仕込んで頂きました。しかし学校の乱立、それに伴う開業ラッシュ、利益重視の流れ作業営業によって、資格取得後に研修を行わず現場に送り込む学校の「就職斡旋」によって技術を研鑽することなく現場にて似非柔道整復を行使しています。そして、学校教員も経験の少ない者が教壇に立ち、国家試験合格だけを目的とした学校ビジネスによって失われつつあります。
当院では、師より踏襲・継承して頂いたこの「柔道整復術」の神髄である「整復術」を行える数少ない接骨院であると自負をしております。